20011年 第28回設計競技
 『光と風』

住まいを考える時、光と風がもたらす現象は、空間にとって大切な要素である。 光と風をイメージした時、心地良い種類の光と風とそうでない場合がある。
それは多くの自然現象に言えることだが、その地域の持つ特性や気候、風土を無視して快適で安らぎのある住空間は成立しない。
光は闇によって生かされ、光が無ければ空間は認識できない。
自然の光であれ、人工の光であれ、光こそが空間に生命をもたらす。
風は空気の流れによって生まれ、空間に心地良さを与える。
空間は光と風の織り成す調和によって生かされ、生命と安らぎを与える。
本来これらをコントロールする事により空間の快適性を求めてきたはずだが、
その原理原則を逸脱した空間表現が多く見られる今、
もう一度、光と風の持つ可能性を新しい価値観で問い直し、生命と安らぎの有る住空間の提案を求める。
文:道家秀男(審査委員長)

審査員
保坂 猛 保坂猛建築都市設計事務所
○道家秀男 道家秀男建築設計事務所
北川啓介 名古屋工業大学
久野紀光 名古屋市立大学・テレデザイン
笹野直之 笹野空間設計
恒川和久 名古屋大学
眞木啓彰 MA設計室
村山恒久 保坂猛建築都市設計事務所
●ゲスト審査委員 ○審査員長
入賞作品 
学生の部 応募数 85点
金賞 
『ハウスラウンジ』
○中田将太
三重大学

岩月亮士
三重大学
銀賞 
『森の呼吸』
川本達也
愛知工業大学

『影が教えてくれた』
竹中祐人
千葉大学
銅賞 
『日常の深浅』 神永侑子 愛知工業大学    
『寄り添う家』 ○根本雅章 芝浦工業大学 伊東広太郎 芝浦工業大学
『flap house』 斎須幸太郎 法政大学
『Under the Eaves
-軒下に住まう-』
○山内翔太 神戸大学 浅田翔太 神戸大学
『ビル風と暮らす』 ○立石翔也 名城大学 平松勇気 名城大学
特別賞 
『からまりドマ』 青山享央 名古屋工業大学
一般の部 応募数 118点
金賞 
『光が落ち、風が流れることについて』
塩入勇生 信州大学大学院

銀賞 
『ほわほわ』
○小川裕子 三井ホーム株式会社
臼井直之 香山壽夫建築研究所
『限られた光と風/研ぎ澄まされる感覚』
吉田泰洋 株式会社 竹中工務店
銅賞 
『"帯"の家』 ○一瀬健人 神戸大学大学院 野口理沙子 神戸大学大学院
『ひだまりの家』 久保一樹 信州大学大学院    
『光のかたち、風のかたち』 ○大谷一成 京都府立大学大学院 豊崎竜也 京都工芸繊維大学大学院
『盲目の家』 紺野真志 近畿大学大学院
『ConcordPillar
-自然に呼応する柱状空間-』
小松慧史 大東建託株式会社
特別賞  
『となりの光、むこうからの風』 崔恭輔 金沢工業大学
【応募総数203点】※○印はグループの代表者