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経済のグローバル化が著しい。
今や情報は世界を駆けめぐり、見えない世界経済が共時的に築かれている。
生活のグローバル化が著しい。
先進国のみならず近代化の進む国々の郊外では、居住地が平坦に開発され、似通った生活が営まれている。
建築のグローバル化が著しい。
ガラスを使った高層建築は中東や中国、各国の都市に見られ、今やありふれた都市の風景となった。
資源やエネルギーの奪い合いが世界規模で惹き起こっている。
化石燃料や木材だけでなく食物や水さえも、資本主義の原理に基づいた市場経済が浸透しつつある。
爆発的な人口増加に悩むアフリカ諸国は貧困にあえぎ、
少子高齢化を憂う先進国は消費生活に埋没している。CO2排出権の売買という不可解な施策は、
こうした不均衡を正すものでも、地球温暖化を防止するものでもない。
確かなことは、資源やエネルギーが限られていること。
今後、建築にはエネルギー消費を減らすデザインと、
無駄な資源消費を抑える工法や材料使用がより求められるだろう。
この資源・エネルギー問題は、各地の地域性が薄れていることにも深く係わりがある。
世界には様々な風土をもつ土地があり、それに適した仕組みがある。
例えば、ヴァナキュラーな建築は、その地特有の風土からつくり上げられた、
いわば地域の原型ともいえる建築であり、無駄のない資源・エネルギーの利用方法を示唆している。
一方、風土を顧みないどこでも見られる建築は、自然との折り合いに消極的な建築とも位置づけられる。
本コンペシリーズは、地域に固有な風土を見つめることで、
グローバルな視座をもつ住まいのあり方の提案を求めるものである。
建築において風土を見ることは、その土地の文化や環境を深く考察し、
歴史的なコンテクストを読み取り、材料や建築方法を選択することであろう。
それは、現代の考え方や技術を否定することではなく、
思考のよるべき柱として重要な役割を担うものだと考えている。
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