| 三重の建築家がここぞとおすすめする三重の建築、風景などの「おすすめ建築スポット」を紹介します。 ただの観光ガイドにならぬよう、一般のガイドブックに載らないようなスポットを探し、紹介者の独自のコメントをつけていきます。独断や偏見、全く個人的な思い、感傷の混じったコメントがあると思いますが、見る方が三重の建築家の視点、物の見方、考え方に直に触れていただけるようなページにしたいのです。 ちょっと視点を変えた観光ガイドとしてお役立てください。 残念ながら今はその数自体が不足していますが、順番に充実させていきますので御期待ください。 |
目次 ・海の博物館/鳥羽市 ・俳聖殿/上野市 ・Cafe Be/上野市 ・栗木地工房・井上/上野市 ・蔵の町再生/伊勢市 ・賓日館/度会郡 ・六華苑/桑名市 |
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海の博物館 SEA-FOLK MUSEUM |
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| 鳥羽市浦村町大吉 設計者/内藤 廣 | |
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最近、結構な田舎にスマートで都会的な庁舎かなんかが突然建ち上がり、住民は「おらが村も立派なものができた」と一様に喜んでいるとすると、世も末だと思わざるを得ない。伊勢志摩の建築で他に誇れる物が、いくつかあるのだけれど、建築家が推薦する建物となると、決してこの類いのものでなく、観光ガイドとは明確に一線を画すものでないとまずいのです。 この建築には、建築家とクライアント、職人、アーティストそしてこの建設に関わったすべての人達の情念と執念と費やされた7年の歳月が現われている。単に美しいのでなく、決してスマートでもない。まるで始めから有ったような存在感が懐かしく、新しい。 紹介者:萩原義雄
交通案内/鳥羽より車でパールロードに入ってすぐ 入館料/大人800円・小人400円 |
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俳聖殿 |
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| 上野市丸之内(上野公園内) 設計者/伊東忠太 | |
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俳聖松尾芭蕉の旅姿をかたどったと言われる八角二層の記念建築で、数寄屋精神の発露たる木造桧皮葺きの堂々の姿は他に例を見ない。昭和17年に完成し、現在は上野市の文化財に指定されている。 紹介者:滝井利彰
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俳諧史上最大の人物、松尾芭蕉(1644〜1694)の旅姿を模した木造建築。滑らかな盛り上がりとうねりを見せる桧皮葺きの屋根は笠、裾広がりの裳階(もこし)は袴のような装束を想像させる。想えば写実的な木造建築は珍しい。八角形のお堂形式の建物で、正面の広場と共に毎年秋に催される芭蕉祭の式場となる。1942年に芭蕉生誕300年を記念して建てられたもので、内部中央に伊賀焼きの芭蕉像が安置され、周りに芭蕉祭献詠俳句特選作品が掲げられている。設計は、建設した代議士・川崎克の構想を施工者の一人、島田仙之助がまとめ、伊東忠太が指導したとされる。 紹介者:池澤邦仁
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| 交通案内/近鉄上野市駅下車北に向かって徒歩約10分、上野公園内。隣には忍者博物館があります。 備考/外観はいつでも無料で見られる。お堂の中には入れませんが、扉越しに伊賀焼きで作られた芭蕉翁の座像が拝見できます。 |
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Cafe Be |
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| 上野市忍町 設計者/池澤 邦仁 | |
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城下町の落ち着いた風情につながる軒の低い和風のおもむきをもつ外観。店内は明るくモダンな空間が拡がる。オシャレな現代の茶室が意図されたカフェ。シバ栗材の床、藁スサ混じりの石灰クリーム塗りの壁で装われた客席は、天童市で作られたブナ製テーブルとフィリップ・スタルクがデザインしたイタリア・ドリアデ社製の椅子"カメレオン"で構成。現代美術で著名な元永定正氏(上野市出身)の作品が店内各所に展示され、販売もされている。二階席にはインターネットが利用できる席もある。トイレは赤ちゃんのおむつ交換に便利なベッドを備える。店名の「Be」は松尾芭蕉さんが大事にしていた言葉、自然(じねん)ナチュラルに由来すると言う。 紹介者:池澤 邦仁
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| 交通案内/名阪上野東インターにつながるメインストリート"銀座通り"の中程、第三銀行上野支店の斜め向かいにあり、近くに銀座通り中央駐車場がある。 備考/メニューは飲み物の他、シフォンケーキやロールキャベツ、日替わりランチが好評。月曜日が定休日。 |
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栗木地工房・井上 |
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| 上野市愛宕町 設計者/池澤邦仁 | |
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木を独特な刃物で彫る手仕事、繰り物の工房。地域の民間文化施設「伊賀まちかど博物館」に指定されている。吉野で修行してきた木地師によって、全て栗材で杓子や椀、皿などが作られており、手仕事ならではの素朴な風合いが魅力。仕上げには、素地のままのものと漆塗りのものとがある。工房は、松尾芭蕉ゆかりの県指定史跡、蓑虫庵にほど近い愛宕神社(県指定文化財)境内に隣接して位置する。 紹介者:池澤邦仁
交通案内/近鉄茅町駅より徒歩10分。 備考/訪問を希望する場合は予約が必要で、三重県庁か上野市役所の「まちかど博物館」担当者に問い合わせするとよい。 |
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蔵の町再生−伊勢河崎 |
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| 伊勢市河崎2丁目あたり 設計者/高橋徹・湯谷実・山下和哉・他 | |
| 江戸時代から、水運を利用して神宮への参拝客を迎える物資の集散地として栄えた問屋街でした。しかし大正から昭和の初期にかけて全盛期を迎えた河崎は水運の衰えと共に元気をなくし、勢田川も伊勢市の生活排水が大量に流れ込みドブ川と化しています。歴史ある町並みを守ろうとする地域住民の粘り強い活動に呼応して、最近蔵を再生した店(喫茶店・居酒屋・美容院・ビアホール・食堂など)ができ若者にも支持されるニュースポットになってきました。 紹介者:湯谷実
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![]() 交通案内/ 近鉄宇治山田駅より勢田川沿いに北へ7〜8分 |
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二見館別館 賓日館 |
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| 度会郡二見町江 昭和の改装/大江新太郎、塩野司四郎 | |
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伊勢志摩の由緒ある木造旅館の一つで、明治20年に神苑会によって、伊勢に訪れる貴賓のための宿として建てられた。皇太子の時代の大正天皇をはじめ多くの皇族方、要人が泊まった。昭和5年から11年頃までの改修で現在の姿になった。現在残念であるが、休館中のため、外観を見ることしかできない。二見浦の旅館街が多くは昭和初期に再整備され、今も六軒の木造3階建旅館がある。このような歴史的宿泊施設を保存活用してまちづくりに活かそうという動きがあり、特に賓日館についてはその去就は多くの市民の心配事で、二見浦・賓日館の保存と活用を考える会が設立され頑張っている。一度、二見浦の旅館街、賓日館を見ていただいて保存運動を支援していただければ幸いです。 紹介者:高橋 徹
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| 交通案内/JR二見浦駅より夫婦岩へ向かって徒歩15分程。 備考/現在は休館中で外から見るのみ(時々イベント等で公用される) |
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六華苑(旧諸戸西洋館) |
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| 桑名市桑名 設計者/ジョサイヤ.コンドル(1852-1920) | |
諸戸家から岩崎弥太郎を通じてコンドルに依頼され設計された。建築工事の責任者はコンドルが差し向けた東京の技師溝淵久万吉で、現場の指揮は伊藤末次郎が当ったといわれている。西洋館は、木造2階建寄棟で、東北の隅に四階建の搭屋をもち、木造二階建の和風邸宅に隣接しています。屋根は天然スレート葺き、一.ニ階ともベランダが設けられています。床材に当時としては珍しい輸入の米栂を使用しています。竣工してから約10年後冷暖房工事が行われ、昭和になって壁紙、カーテンなどが取り替えられましたが、ペンキの塗り替えは定期的に行われ,建物はよく保存されていました。しかし、昭和20年の空襲によって玄関の車寄せが倒壊し、ステンド.グラスや建具なども被害にあいました。昭和27年これらの大修理がおこなわれ、この時外壁漆喰塗がモルタル塗となり、入口のドアーやステンド.グラスも取替えられました。また、昭和37年には二階の室内を改造し、搭屋の屋根を銅板葺きに変更するなどの工事を行い,創建当時の面影はやや失いましたが,諸戸西洋館は、コンドルが東海地方に残した唯一の貴重な作品です。紹介者:桑名市教育委員会 文化振興係
交通案内/近鉄桑名駅下車徒歩10分 問い合わせ/六華苑 0594-24-4466、または桑名市商工観光課 0594-24-1231 |
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