■ JIAとは
本建築家協会(The Japan Institute of Architects)は、建築の設計監理を行う建築家の団体として、1987年に結成されました。
日本建築家協会の会員は、建築がクライアントの大切な資産であると同時に、公共にとっても重要な社会的資産であると考えています。そして建築の設計監理を行う者すなわち建築家は、一定の知識・技術を持つ者として国から与えられる建築士の資格だけでなく、その責任を負うにふさわしい高度の業務遂行能力と倫理意識を持つ必要があると考えています。日本建築家協会は、そのような建築家の資質の向上および業務の進歩改善を図ることを通じて、建築物の質の向上と建築文化の創造・発展に貢献することを目的として結成された団体であり、この目的のために建築家職能原則、倫理規定・行動規範および懲戒規定を会員の総意に基づいて定め、自主自律の団体運営を行っています。
欧米では古くから各国で建築家団体を結成し、 自主運営によって建築家がその職業的責任を果たしていく上で必要な活動を行ってきました。日本建築家協会は、諸外国の団体と同じ性格を持つわが国唯一の建築家の団体として、ユネスコの外郭団体である国際建築家連合(UIA)の日本支部となっています。
日本建築家協会に加盟する5,000余名の建築家は、厳しい自己研鑽を行い、高い倫理意識を持って設計監理の業務を遂行することを通じてクライアントと社会公共のために貢献し、より豊かで美しく安全な国土と都市と建築の建設に貢献していきたいと考えています。
■ JIAの概要
設立の目的」
JIAは、建築家の職能理念にもとづいて、建築家の資質の向上及び業務の進歩改善をはかります。
また建築物の質の向上及び建築文化の創造・発展に貢献し、公共の福祉増進に寄与することを目的としています。
「会員の資格」
JIAの会員は、正会員・名誉会員・協力会員・賛助会員で構成されています。 ・正会員は、職能理念と自律精神にもとづき、建築設計監理業務を専業に行なう者、ならびのその協同者・協力者で、一定の実務経験と識見を有する者、および官公庁・教育研究機関・民間会社等にあって同等の実務経験と識見を有する者。
「行動の理念」
建築家職能原則五項目
■ JIAの歴史
先輩たちが創り、拓いた道…
わが国に西欧的な意味での建築家を誕生させた工部大学校(東京大学工学部の前身)の、第1回卒業生たちが草創期の建築界を先導していきます。
写真の前列左端に佐立七次郎、その右に片山東熊、その右が明治期の建築界の中心人物といわれる辰野金吾、その右後ろに曾根達蔵といった諸先輩。
彼らは明治12(1879)年に工部大学校造家学科を卒業して以来、日本銀行本店、東京駅、赤坂迎賓館、日本郵船ビルなどをはじめとする、日本近代建築を象徴する数々の作品を創りつづけていきます。
彼らは西欧の途方もない文化を懸命に吸収し、咀嚼することに一生を捧げた人たちでもあります。建築というものを、建築家の魂の流露としてとらえ、自分たちが何をまもらなければならないかを、よく知っていた人たちであったというべきでしょう。
職能建築家の団体の始動…
明治19(1886)年には、造家学会という日本で最初の建築家団体が誕生します。 その後大正3(1914)年、辰野金吾、長野宇平治、中條精一郎らを中心としてJIAの前身である全国建築士会が開催され、翌年、日本建築士会と改称されていきます。
そして第二次世界大戦という徹底的破壊から、戦後の粗製乱造期へ突入していきます。 この期は、経済優先のあまり、都市・建築は画一化し、環境(文化)の破壊が進行していった、ともいえるでしょう。
原点を顧みて、 JIAスタート…
こうした歴史を経過して、建築家はもう一度、わが国黎明期の建築家たちの職能理念と、熱き情熱に立ち戻る時がきたともいえるのではないでしょうか。
アーキテクト(建築家)の語源アルキテクトン(大技術家)は、建築物のみならず都市計画にいたるまでの生活環境全般まで、責任をもって創造していく"職能人"に与えられた称号であります。欧米において、この職能人(プロフェッション)は建築家・医者・弁護士などを総称し、広く社会から信頼されています。
新日本建築家協会JIAは、そうした建築家の職能をわが国に定着させようと、昭和62(1987)年5月に誕生、平成8(1996)年6月に日本建築家協会に名称を変更いたしました。私たちは、単なる親睦団体ではなく、今日わが国の社会公共が必要とする、建築家の職能を確立するためのあらゆる活動を行う団体です。
私たちのこころざし…
21世紀を目前に控えて、時代は大きく変貌しようとしています。この時こそ、建築家は高度な知識と経験を基礎とした職能理念にもとづいて、これからの生活環境の創造と建築文化の発展に寄与していかなければならないと思います。
新しい時代に即応した建築文化の構築、急速な自由化に対応していく国際感覚の育成、社会公共に広く認められる信頼と地位の向上、と新たなパラダイムの設定はJIAの歴史的使命でもあります。
時代背景はまさに、近代化の先駆けであった先人たちの情熱を引き継いで、新草創期に入ったといえます。
私たちと志を一にするもの、集まれ…。