理 事 会 レ ポ ー ト                             本部理事・副会長 小田 義彦
 公益社団法人化後、第1回目となった第211回理事会は5月7日(火)、23名の理事と2名の監事全員出席に加え、6名の次期役員(オブザーバー)と事務局3名の参加で開催された。今回は議事が盛りだくさんで、13:30開始、16:30終了予定を20時まで延長して行った。
【審議事項】
1. 入退会・資格喪失:(事務局浅尾さん):新規入会34名(うち東海6名)、退会26名(うち東海2名)、逝去3名(うち東海1名)、休会7名(うち東海1名)、資格喪失59名(うち東海2名)が承認され、正会員総数4,342名となった。
2. 新会員制度の運用に関する休会・退会の取り扱い(西勝総務委員長):承認。休会届けは会員が自ら「会員資格停止」を願い出る形式で、従来と異なるのは7月1日以降に届けを出した場合、その年度の会費は返却しない、または未納扱い。退会も同様に、届けが7月1日以降の場合その年度会費は未納扱いとなる。
3. 後援名義(筒井専務理事):11件を承認。
 4. 会長専決による後援名義承認の取り扱い(筒井専務理事):承認。過去に実績がある、公共団体や建築4団体(建築士会・事務所協会・建築学会・建設業連合会)への後援などで、急を要するものに関して会長専決で対応し、次回理事会に承認内容を報告する。
 5  支部規程・地域会規程の一部改定(小田規程類制定特別委員長):承認。複数理事を有する支部の対応、事業計画・予算の理事会承認時期を事業年度開始までとする、地域会代表の呼称、地域会に関する事項の理事会承認範囲の変更などを改定、当日一部の訂正があったが、まとめて5月7日の日付で改定する。
 6. 民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款委員会による小規模建築物・設計施工一括用施工等工事請負契約約款・同契約書式作成への対応(大松業務・職能委員長):承認に至らず協議とした。七会連名で約款を出版することの審議であったが、一括と一貫の混同、小規模建物用設計契約約款(年内に目途の予定)が未出版、設計・施工分離を推進すべしなどの意見が出され、審議未了。JIAとしての意見を会長名で出す(すでに筒井専務理事名の意見書が出されている)、重要な問題として今後もかかわっていく、最終版は理事会で審議したうえでJIAも連名とする、などの条件をつけた。
一応の結果を見たので会議を解散する、との提案を承認した。 
 7. 職責委員会報告(対象者5名)への対応(松永職責委員長):対象者5名のうち1名を懲戒審査送りとする。構造一級名義を本人に無断で使用し、委員会への弁明要請にも応じず、悪質と認めたため。4名は、国土交通省から1 ~3カ月の業務停止命令を受けているが、すでに補償が済むなど実害がないため。確認検査機関は情報提供義務(通報しないと自社が罰せられる)があり、うっかりミスなどでも罰せられることを会員に周知すべきとのこと。 
【協議事項】 
1. 建築家資格制度の運営方針について(河野建築家資格制度委員長):
①オープン化に向けて規則・細則・マニュアルの見直し、改訂をする。
②JIA正会員は全員が登録建築家となることを目指す。
③建築士会連合会との将来的な資格の一本化に向けた話し合いを継続、できることから検討する。
④建築設計監理業務の適正化と依頼者保護のための業務法令の改正・新設を目指す。
 今後の建築家資格制度に関する意見交換会を、機会あるごとに全国で行っていく。
 2. 2012年度決算案・2013年度予算案(筒井専務理事):2012年度決算は、収入291百万(対予算13百万増)に対し支出288百万(対予算12百万増)、268万黒字となった。今年度で、利用目的が明快な3つの特別会計(国際交流・建築家資格・災害対策)を除く繰越し・積立金は取り崩しを行い、収益事業繰越赤字の清算、ベルコリーヌ関連未支払金および会報誌発行に伴う未集金を特別損失として計上した結果である。
2013年度予算は、会員数176名減176名増、未収150名分を想定、支部運営費は正会員会費の40%、表彰・卒業設計コンクール・会報誌発行・国際交流費などの削減、新会員の広報費増額、国際交流基金返済(2013年度完済)、予備費300万円を見込んだ。2013年度予算(本部は2013年度、支部・地域会は2012年度実績を合算)を基に試算した結果、公益目的比率は59.64%となった。
 3. 2013年度公益目的事業比率等の管理手法(筒井専務理事):
ガイドライン・質疑応答集を作り、支部・地域会へも周知していくが、一定規模以上のもの、判断が難しいものの事前相談を受け付ける。窓口は筒井専務理事、副会長を中心とした事業評価委員会で協議する。外部団体との契約などの締結に関するガイドラインは別に作成するが、会長からの代理権限を受ければ、支部長・地域会長名でも契約ができ、事後報告でよいものとする。 
【報告事項】
1. 委員会体制再編の進捗状況報告(松本副会長)、
2013年度大会(札幌)開催案内(上遠野北海道支部長)、
淡路島震災対応報告(小島近畿支部長)、
2013年度総会当日スケジュール、
2013年度理事会開催スケジュール(いずれも事務局)などの報告があった。