理 事 会 レ ポ ー ト                             東海支部長・理事 小田 義彦
 1月24日、午前中の規定類制定特別委員会(全国の10支部長+筒井専務理事+正副総務委員長で組織、会員会費規定WGと支部地域会規定WGからなる)に引き続き、第197回理事会を開催した。正副会長4名、および理事17名(2名欠席)、監事2名、筒井専務理事、池田事務局長の25名が出席した。最初に芦原会長から、UIAが無事終わり、残りの任期で設計環境改善を進めること、関東甲信越支部集会での年頭挨拶をユーチューブで流すことの紹介があった。
【承認事項】
1. 7名入会(うち東海1名)、6名退会、1名死亡、2名休会が承認され、会員総数は4529名となった。
2. 6件のJIA後援名義使用を承認した。
3. 会費滞納による会員資格喪失保留の3名について、資格喪失を承認した。
2012年1月16日現在、2年分滞納者が107名、1年分滞納者が390名、合計約2,900万円の滞納があり、本部財政を逼迫させる原因となっている。
4. JIAと中国建築学会(1955年UIA、1989年ARCASIA加盟、1999年UIA北京大会主催)との建築協定(WTOを含む建築に関する各種サービスなどでの協力、アジア・オセアニアの団体およびUIA認可活動への支援・協力、職業訓練・建築教育システムなどの情報交換)を結ぶことを承認した。
   
【報告事項】 
1. 福島県三春町の設計施工一貫方式のプロポーザルに参加、施工会社の下請けとして設計を受注した仙田満元会長への懲戒請求が、1月15日付で東北支部長および支部役員一同名で出され、これを受理したことが報告された。
 2. 東京都発注の都営団地基本設計に関する超低価格入札を受けて、応札会社の主宰者を含むJIA会員に対し、1月18日付で芦原会長と東條設計環境改善委員長の連名で「当会の見解と業務改善の御願い」文を出したとの報告を受け、これはダンピングに当たることが明らかであり、設計環境改善委員長名でこれらの会員に対して懲戒請求をすべき、との意見が出された。
 3. JIA建築家大会2012横浜」における支部・地域会他主催の各種イベントの募集をしており、3月上旬までに大会実行委員会宛に申し込んでいただくよう、JIA本部ホームページにて書式などを公告するとの報告があった。
 4. 規定類制定特別委員会報告では、2つのWGの作業進捗状況と、いま議論になっていることについて紹介された。
支部・地域会規約WGからは、 
1) JIA活動の主体を支部・地域会に移行すべく、定款に定める「事業」の範囲で支部・地域会で独自に協定・契約が結べるようにする。但しガバナンス上、非公益事業については本部の確認・承認を必要とする。 
2) アーキテクト会員はどこかの支部所属は義務付けするが、地域会所属は任意とし、複数所属も妨げない。 
3) 地域会所属の法人協力会員は伝統的工法を守る建設業など(寺社建築専門工務店などをイメージ)の加入を妨げない。 
 4) 地域会の最小単位を何名と記載するか(現在は8名以上)。 
 会員・会費規定WGからは、アーキテクト会員とフェロー会員は本部会員、アソシエート会員(専門会員・シニア会員・準会員及び学生会員)と法人・個人協力会員は支部または地域会所属とするとの説明があった。また、終身正会員は今後新たな募集はしないが、権利は残すため名誉会員の規約を準用するなどを議論中。 
スケジュールは2012年5月の通常総会で「会費・会員規定の改定決議」と「支部・地域会規定の改定骨子の報告」を行う。各支部・地域会規定の整備は2012年度に入ってから行い、2013年春の公益社団法人登記・移行時には、本部・支部・地域会の規定がすべて整った形でスタートする。
5. 資格制度委員会から、「新たな資格制度」の立ち上げについて、次回理事会にてじっくり議論することで資料準備中との報告。
6. 2011年度決算について、UIA 関連の収入が順調で資金ショートの心配はなくなった。会費などの収入はほぼ予算どおりに入り、会報刊行費が減ったために僅かながら黒字決算予想となった。2011年度決算・総会スケジュールから、支部監査は4月23日までに終えて欲しいとの報告があった。
* 今回の理事会は、低価格入札についてじっくり討議することができた。これが本来の姿。次回理事会は、規定類制定(特別委員会分と総務委員会分を含む)、本部会計収支、新たな資格制度など、協議するべき事項が多いため2月21日(火)に臨時開催する。