理 事 会 レ ポ ー ト                             理事 中村 久
 第194回理事会は、2011年9月25日(日)11時〜13時まで、建築家会館3F大会議室にて行われた。出席者は理事24名、監事2名、池田事務局長。
 定款第38条に基き、当臨時理事会の成立を確認、芦原太郎会長より、以下の挨拶があった。「山積する課題を解決しつつ本日に至った。UIA大会が始まりUIA理事会に挨拶をしてきた。東京国際フォーラムもUIA関連の垂れ幕、バナーおよび『一万人展』の写真で雰囲気が盛り上がっている。一般の人々に建築家とは何かを周知する絶好の機会である。課題は一つひとつクリアする必要がある。午後の臨時総会は定款改定審議が予定されているが、ぜひとも可決を願う。それを前提にJIAの将来の在り方を見定めた各種規定の作成を推進いただきたい」。
 議長に室伏副会長、議事録署名人に上浪理事、道家理事を選出した。
【審議事項】
1. 入退会者承認:
@入会1名、退会1名、死亡4名、休会1名が、賛成多数で承認。
AJIA会員が兼業事務所となり、支部も異動したため、協力会員への種別変更とした。
2. 後援名義承認:11の後援・協賛依頼。賛成多数で承認。
3. 滞納会員の資格喪失処分(事務局)
@当理事会で資格喪失処分予定であったが、総務委員会での議論を踏まえ、理事会は、1か月の猶予期間を設け、その間、支部・地域会での滞納額の完納・会員継続を説得することを承認した。
A行方不明者5名、中国支部1名については、このまま資格喪失処分とする。
B2010年度会費滞納者が228名、本年度会費未納者860名があることを憂慮し、2010年度会費未納者リストを作成の上、地域会長にも報告することとなった。
4. 臨時総会の成立と委任の扱いなど(事務局)
  @白紙委任は会長委任と見なし、議長委任は議長の賛否意向に従うことを賛成多数で承認した(議長自身の賛否は、全出席者の賛否が同数とならない限り執行できない)。
A所定のハガキではなくFAXやメールによる返信、あるいは返信内容に一部誤記や欠落がある場合の取り扱いについては、顧問弁護士の見解を聴取し、有効返信と認めることを賛成多数で承認した。弁護士見解は不正を防止、発見できるシステム的基盤がある前提では、できるだけ会員の意思を尊重・反映すべきで、一部の要件欠落であっても、本人の特定と意思が確定できれば問題ないとの見解であった。
Bちなみに理事会開催中にまとまった返信ハガキの総数などが報告された。
・有効正会員数:4,441 
・出欠返信数:3,413(76.9%) 
・会場出席予定:203 
・書面表決:2,252 
・委任合計:961(白紙:51、議長:22、指名:885)
・支部別返信率は、平均で76.9%、全支部70%以上達成した。 
5.建築家宣言など(芦原太郎会長) 
  UIA大会に併せてJIAとしての「建築家宣言」が賛成多数で承認された。またJIAを含む建築5団体による同様の「建築・まちなみ宣言」は、すでに9月20日プレスリリースとなったが、一部修正のうえ賛成多数で承認。 
   
【協議事項】
1. 2012年度JIA 全国大会開催方針(上浪寛関東甲信越支部長)
@開催地は横浜の神奈川芸術劇場を想定している。
A開催時期は9月13 〜15日で想定していたが、本日の協議の結果、学会の大会開催期間と重複するので、改めて11月中旬を目途に学会大会を避けた形で検討結果を報告いただくこととなった。なお、2013年度は北海道支部、2014年度は北陸支部主催の方向で、常に数年先の開催支部・開催地を決めておく必要性が確認された。
 
【報告事項】  
1. 総務委員会の2つのWGの活動状況(西勝郁郎本部総務委員会委員長)
@事務局改革WGは、本年度中に、支部事務局の予算、業務、人事など幅広く調査の上、改革案を提言予定。
A規則細則WGは、定款改定が臨時総会で議決されることを前提に、現存のJIA規則細則の調査と、新たに制定すべき規則、改定が必要な規則などを優先度をもって検討中で、まずは本部における支部規定の制定を第1順位で検討中である。
2. 臨時総会での質問対応(筒井専務理事)
関東甲信越支部のある地域会より、「定款改定」に伴う「解散・設立」に関する質問提案をする旨本部に連絡があったが、事実誤認もあるので、清々粛々と回答する旨の表明があった。
(今回の新公益法人は法的には移行であり、解散・設立は一挙に処理できる、など)