理 事 会 レ ポ ー ト                             東海支部長・理事 小田 義彦
今回の理事会は6月27日(月)15:30から28日(火)12:30まで、23名の理事と1名の監事が出席し、秋の臨時総会で定款改定を採決する準備のため、伊東市川奈の岩本組川奈倶楽部をお借りして懸案事項の宿泊集中討議と理事会を行った。
【審議事項】
1. 入退会者承認:6名入会、35名退会、5名死亡、休会9名を承認。
会員数4,621名(6月22日現在)。東海支部会員数増減なし。会員数減少を食い止めたい。(会長)
2. 後援名義承認:7件の事業を承認。
3. 本部委員会改廃と委員委嘱・解職
基本問題委員会と対社会行動委員会を統合し、設計環境改革委員会(東條隆郎委員長)を立ち上げ。
表彰と文化・交流を委員会分離。
ベルコリーヌ南大沢委員会は7月上旬には何らかの結論が出る見込みがあり、次回理事会にて改廃を検討。 
事業管理委員会、名誉会員選考委員会、職責委員会、懲戒審査委員会、選挙管理委員会(2011年度)などの、委員の委嘱・更新の説明があり、WG、会議以外の本部委員会及び所属委員のみを承認。
全国学生設計コンクールはほとんどの支部で実施しており、「全国」である必要はないとの意見が多い。 
4. 会費滞納会員の資格喪失
2年までの滞納者には注意喚起、2年以上滞納分の一部納付の会員は再督促し6か月の執行猶予、提出された返済計画の通り払わない会員は東北の1名を除き即刻資格喪失とすることで承認。 
 
【協議事項】
1. 2012年度JIA 大会開催場所
順番では、北海道、中国、四国、北陸などが候補地。7月15日の支部長会議で決める。
2. 臨時総会の開催日時
場所:9月25日(日)の午後、建築家会館1階大ホールで行う。22日の理事会も25日の午前中に変更、当日の時間割は後日広報する。
3. 定款改定の条項(案)と進め方:再度、内閣府に確認して修
正する。
(第3条:目的)「公益の保護」と「公益に寄与」を盛り込む。
(第4条:事業)「災害の予防と発生時の支援のための事業」を盛り込む。 
(第5条:遵守すべき基準)「建築家憲章」「倫理規定」「行動規範」を「遵守すべき基準」と明確に定義する。 
(第6条:会員の種別)正会員は「専業の建築家」に限定。「終身正会員」は削除、新たに承認しないが、現存終身正会員に限り従来の資格を継続。賛助会員は「協力会員」に名称変更。支部所属となる「準会員」と「協力会員」は規定類で明確にしていく。 
(第15条:役員の種類・定数)支部長は「各支部より1名」と記入。外部理事・監事の割合を1 /5以内と記入する。 
(第16条:役員の選任)選出の具体的な方法は規定類で定める。支部長は(総会ではなく)理事会の決議により選定する。 
(第18条:役員の任期)会長の任期は最長2期4年とするも、エレクト制度導入の希望が出て今後内閣府とも協議していく。監事の任期は4年以内とする。理事は一期2年最長2期まで、但し専務理事常務理事を除く。 
(第38条:議決等)代理人出席、(委任状を含む)書面表決、持ち回り議決はできない。ただし、理事全員が書面又は電磁的方法による同意の意思表示をしたときのみ当該議題に関して理事会決議があったものとみなす。また、「特別の利害関係」を有する理事は議決に加われない。 
(第50条:支部)「本会はその目的を達成するために総会の議決を経て支部を設ける。2.支部の運営について必要な事項は、理事会の議決を経て会長が別に定める」。 
(第51条:地域会)「本会はその目的を達成するために必要と認めたときは、総会の議決を経て支部に地域会を設けることができる。2.地域会の運営について必要な事項は、理事会の議決を経て会長が別に定める」。・・・支部規定、地域会規定を別途整備していく。 
4. UIA大会支援対応
大会のプログラム概要(9月25 〜28日)と参加登録増員計画が説明され、同伴者も式典、ウェルカムネットワーキング、基調講演、特別講演、テーマセッションには参加できることなどが紹介された。
JIA全国10支部、58地域会が参加して「(仮称)2011→2050 JIA」という本(+CD)をつくる。8月末までに資料を集め、UIA推進特別委員会が出版委員会を兼務する。 
5. 特別集中討議
1)支部・地域会の位置付けと会費徴収
  準会員、協力会員などの会費(参加費)は、支部または地域会で任意に集める。 
  支部・地域会職員は本部職員ではなく、支部・地域会ごとに雇用条件などを取り決める。今後、総務委員会にて支部事務局運営と本部ミッション事業運営に必要と思われる標準的な必要固定費を算定し、支部交付金の目安とする。 
2)会員種別の考え方
  現在の終身正会員と、ランドスケープ・構造・設備・行政などの専門会員はそのまま正会員として存続。
  終身正会員は次年度以降新たに認定しないが、入会時の実績評価で構造・設備などが専門だが統括的な建築家と認められれば正会員、認められなければ準会員となる。 
  準会員は、アソシエート会員(統括的な業務をしていない設備・構造専門家や行政・教育者・事務所所員など)、会費減免を受けたシニア会員(引退建築家)、学生会員などで、支部に所属する。
  シニア会員は規定(会費種別)で正会員と準会員に分ける。 
  協力会員は、支部・地域会に所属し、JIA活動に共感するサポーターとして個人協力会員の参加も募る。 
*今回の宿泊研修は初の試みであったが、いつもの慌しい理事会とは違って夜中の2時過ぎまで議論は続き、まさに「歴史は夜つくられる」ようだ。