理 事 会 レ ポ ー ト                             理事 中村 久
臨時理事会は、3月22日(火)13:00 〜19:00までJIA本部建築家会館1階ホール(一部WEB参加)にて行われた。出席者は理事23名(欠席1名)、オブザーバー(次年度理事予定者)4名。
会長挨拶:このたびの東北・関東大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げる。復興まで長い時間がかかるだろうが、JIAとしてできるだけのことをしようと災害対策本部を立ち上げた。私が本部長となり、本部の室伏氏、東北支部長の水戸部氏、関東支部長などがメンバーの組織を作った。他団体とも協力し、建築界全体で少しでもお役に立てればと考えている。復興計画をJIAとしても提言していこうということで学会と話し合う予定。会員の安否について昨日最後の1名の無事が確認された。 
【審議事項】
1. 入退会者承認の件:入会2名、退会2名、会員総数4,683名。承認。
2. 後援名義承認の件:5つの事業を承認。
3. 本部委員会委員委嘱:国際委員会委員の委嘱 国吉公一氏を承認。
4. 2011年度暫定予算執行の承認と仮予算の承認:承認。
5. 慶弔規定改定:承認。
【緊急動議】
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動議提案者:近畿支部 小島孜、橋本修英、小久保泰男、沼田亘
第187回理事会 審議事項5「常勤役員の報酬見直しの実施時期と財源の件」について再協議を求める。
監査:会員の考えと理事会の意見が大きく乖離しないこと(民意を反映することが大事)。今後、重要議題に関して賛成反対の理事名を議事録に残すようにお願いしたい。  
初めて理事会に一事不再議、セカンドという言葉が出てきて、ロバート議事法が採用されていることが分かった。しかし、少数意見の尊重も大事である。 
※芦原会長が、反対されている会員に対し、説明責任を果たすとの発言があり、会長一任。 
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動議提案者:東北支部長水戸部裕行、北陸支部長西川栄治、近畿支部長小島孜、四国支部長細木茂
3月11日に発生した震災の被害が甚大であることを鑑み、半年後に予定している「UIA2011東京大会」について、中止を含めた抜本的縮小を至急UIAおよびJOBに強く要望し、その場合のテーマ変更を含め具体的協議を開始する。 
芦原会長:JOBとは3回ほど協議し、UIAとは4月に協議予定。海外建築家からの義援金の申し出もあり、後に「JIA災害対策ファンド」「災害特別予算」の計上を含め、JIAとして今何ができるかを協議する。 
※今後これらの事について理事会で協議していく。 
【協議事項】
1. 2011年度予算案:2010年度収支決算予想(本部分 一般会計)
2010年度3月11日収支決算(案) 2010年度収支決算予想D、キャッシュフロー予想(案) 2011年度一般会計収支予算シミュレーション(たたき台)統括表 について説明
意見:専務の報酬は予備費を出すということで組み込み済みか。 事務局:管理費の人件費と予備費から出すとなっている。内訳は人件費の差額400万である。 
意見:ベルコリーヌの予算の中での扱いについて 筒井専務理事:今年度中の入金はなし。損失金もなし。仲裁センターで引き続き代理弁護士と行っている状況。しばらその状態が続く。
意見:会員減を念頭に予算組みするより会員増の努力目標が必要ではないか。  
意見:会費値上げを踏まえ、事業の見直しを含め予備費などに余裕ある収支予算案にすべき。 
意見:収支決算額はベルコリーヌの未収入がなくても1,476万残るという解釈か。事務局:会費収入が280万円ほど、保険事務委託手数料収入は160万円予算より減収となり、500万円ほど予備費を結果的に消費する。 
意見:被災地域会員の1 〜2年間の会費免除も含めた予算としてはどうか。 協議の結果、会費免除は合意され、次年度予算案に組み込むこととなる。 
2. 定款改定案
現行定款と改定案(資料)の説明。提起された意見も踏まえWG内で協議する。 
3. 会員種別改訂案 
JIA会員種別についての提案の説明 
4. 総会対応課題 
意見:東日本大震災で5月総会を延期してはどうか。
意見:会員の委任状方式、または書面表決について、議案ごとの書面表決がよいと考える。
意見:「正会員総数の3分の2以上の議決」必要などで、WEB参加会員もあってもよいのでは。議長:5月31日総会開催で努力しよう。委任状形式、書名表決を含め、次回理事会で確定したい。 
5. 資格制度改定と二会合意 
【報告事項】  
1. 東日本大震災報告:JIA災害対策担当(森岡)
災害対策本部を設置。災害ファンドへの寄付金をお願いしたい。
東北支部長:被災地会員5名が家屋、事務所の被害を受けた。原発事故もあり東北は喘いでいる。今後被災の建築相談が多くなるだろう。会員の多くが復興に向けた活動に専念せざるをえないと予想している。 
※「JIA NEWS」に災害特集を掲載予定(災害ファンド義援金を募るチラシを差し込む)  
2. (仮)災害対策・復興計画提言特別委員会:室伏
第1回災害対策:復興計画体言特別委員会を学会に主幹をお願いする。
学会にはすでに「巨大地震に備える研究会」がある。3月末に第2回会議予定。UIA大会のあり方の見直しを提言。会長から提議することになる。 
3. 東日本大震災とUIA大会について:芦原会長
新公益法人となれば寄付も受け付けやすくなるが、ファンドへの支援金を頂くことはあるべき姿だ。JIAの被災支援は、無償ボランティア活動だが長続きしない。最小限の費用支弁による最大効果をあげるべきだ。
4. 本部HP更改の件:スタジオ・ネオと消費税込みの月10万円支払い(60か月分割払い)に決定。従来の10万円での運用維持経費枠内とする。 
5.  顧問会計士との契約:新たに顧問会計士が選任され、その契約内容・金額(約121万円)の報告。