理 事 会 レ ポ ー ト
理事 谷村 茂
第181回理事会は、4月9日に次期理事会のメンバーもオブザーバーで参加し本部で開催された。現理事は2名の遅刻を含め全員参加し(沼田、堀越両次期理事は欠席)、ほぼ定刻どおり開催された。(開始13:30、終了18:15)
〔審議事項〕
1.「入会者・退会者承認」の件(池田局長)
3名の新規入会者と22名の退会希望者と共に1名の死亡と10名の休会者が承認された。会員数は3月31日現在で4,797名、2009年4月より150名程度減となった。
2.「JIA後援・協賛名義承認」の件(池田局長)
  2件の後援依頼が賛成多数で承認された。
3.「UIA準備委員会改編」の件(芦原次期会長)
次年度の委員会構成は次期理事会に託すことで審議は削除とした。
4.「終身正会員推薦」(池田局長)
2009年度終身正会員の推薦は九州支部の日々生氏が承認された。
5.「名誉会員選考委員会報告」(池田局長)
選考委員会で承認された支部推薦の神谷(関東)、錦織(中国)両氏と会長推薦のKIRA会長とAIA前会長の4名が承認された。
6.「旅費規程の改定」(橋本総務委員長)
前回協議された国内の旅費と宿泊規定が承認された。基本的に飛行機は特割運賃とするが、個別の申し出には対応するという。
7.「政府・公共団体からの事業受託ガイドライン」(橋本総務委員長)
本部・支部・地域会にかかわらず、政府や地方公共団体などとの事業委託案件の受託可能条件や、受託時の事務手続きをガイドラインとして示され承認された。
8.「災害義援金の会費請求時、任意徴収」(橋本総務委員長)
一口2,000円で2010年度会費請求時に、任意の義援金要請文を追加封入し、会費振込み時に、合計して振り込んでいただくことを承認した。
9.「2009年度仮決算と2010年度暫定予算承認要請」(筒井専務)
決算期と予算承認期が異なる月になるための暫定予算執行措置を承認した。
次に、2009年度の決算見込みが提示され、一般会計と特別会計の収支見込が議論された。
特別会計の負の財産が、一般会計に影響を及ぼしていること、特に人件費、施設費といった赤字が一般会計の中に含まれているなど問題点が指摘された。最終的に2009年度仮決算は、事業収入や事業運営費で未定部分はあるものの承認された。
10.「2010年度事業計画と予算案」(芦原次期会長・筒井専務理事)
基本方針は「社会と向き合うJIA」とし、「建築家精神の再確認と継承」「2011年UIA大会を成功へ」「JIAの内と外の大改革」を挙げた。UIA準備委員会をUIA大会推進特別委員会に改称し、実行部隊を組織して盛り上げると共に、組織再編して3つの特別会議を設置してJIAの内と外を改革していく。事業の考え方だけでなく、具体的な内容を肉付けしてほしいとの要望が出され、今後、具体化していくことで基本方針は承認された。
2010年度の本協会の収支は極めて厳しい状況で、推計の結果、4,400万円の収入不足が想定される。特別会計との関連もあり、臨時理事会で継続審議となった。
11.「新法人形態選択審議」(谷村理事)
会員アンケート、全国地域会会議や機関誌を通じて広報を行い、定款改定特別委員会として理事会へ答申書を提出したが、理事が未消化のまま判断せざるを得ない状況となっているため、法人形態決議を10月の臨時理事会で行うことを提案し、全員賛成で承認された。
[報告事項] 省略
臨時理事会レポート(4月15日 17:00 〜19:05)
継続審議となった2010年度予算に限って臨時理事会がWEB方式で開催された。東海支部では服部支部長、私、小田次期支部長、中村次期理事に東京から西勝理事が加わった。
臨時理事会では2つの案が提示された。
[リストラ型]
 収入:事務委託費の増額、事業積立金の取り崩し、事業収入減額などで約800万円増
 支出:人件費削減、会報発行一時停止、国際交流費・事業運営費の縮小で約3,600万円減
[事業継続型]
 収入:本部活動支援金の徴収、事務委託費の増額、事業積立金取り崩しで約2,900万円増
 支出:人件費、会報の隔月発行、国際交流費・事業運営費の削減で1,500万円減
以上の提案を踏まえ、支部長・理事からの意見を求められた。支部によっては、臨時総会を開催して支部追加運営費を決めた直後であり、現実にこれ以上の追加金の徴収に関しては否定的な支部が多く、最終的に「事業継続型」ではあるが、国際交流基金の取り崩しを含む積立金の取り崩し案と活動支援金を会員から募る案の採決の結果、賛成多数で積立金などの取り崩しと事業の縮小、支出の削減を基本とする予算案を承認した。