理 事 会 レ ポ ー ト
理事 谷村 茂
第177回理事会は、12月11日、久しぶりに近畿支部においての対面会議で開催された。中山、伊平、橋本、慶佐次各理事は少し遅れての参加で、欠席は豊嶋理事だけであった。当日は同じ綿業会館で懇親会が開催される予定であったためか、会長挨拶は短く、議事も比較的スムーズに進み、ほぼ定刻どおりに終了した。(開始13:35、終了18:05)
〔審議事項〕
1.「入会者・退会者承認」の件(池田局長)
4名の新規入会が承認された。2名の総務委員会承認者と1名の2007年入会承認済入会金未納会員の入会が再確認されている。さらに7名の退会希望者、東海支部の逝去者1名と、10名の資格喪失者が承認された結果、会員数は4,900名となった(12月11日現在)。
2.「JIA後援・協賛名義承認」の件(池田局長)
  6件の後援依頼が賛成多数で承認された。
3.「委員会委員委嘱・解嘱」の件(池田局長)
対社会行動委員会の新委員として山下設計の田中孝典氏と、会館活用委員会に稲垣雅子、加藤幸治の両氏が承認された。
国際交流基金運営委員会では赤堀忍、本田伸太郎、橋本修英の3氏が12月11日付で委嘱され、4期目になる佐野吉彦氏、丹下憲孝氏が解嘱され、太田隆信氏と芦原太郎氏は例外の3期2年目を満了して退任となることが承認された。
広報委員会、加茂紀和子氏と国際事業委員会、渡辺真理氏が解嘱された。
4.2010年度総会期日の確定(池田局長)
他会との関連で2010年度総会は5月27日(木)と決定し、場所は協議の結果、名古屋開催が承認された。場所は現在未定。東海支部から多くの会員の参加をお願いします。
5.対社会行動委員会提言についての修正(山口委員長、谷村理事)
第172回理事会において低額入札問題に対する提言について審議していただいたとき、公正取引委員会に対して問題とならないかとの付帯意見が出された。委員会で協議した結果、文面から「尚、甚だしい低額入札とは、予定価格の概ね50%以下とする」という文言をあくまで委員会内規として削除することを提案した。さらにJIAの言う低額入札はJIAの倫理綱領、行動規範に抵触するのであって、公正取引委員会のダンピング認定とは本質的に考え方が違うとした説明を加えた。この提案書には文章の不備が幾つかあるため、提案書を整理して再審議となった。
 なお、全国自治体における「設計者選定方法の実態調査のお願い」に関しては、各支部長を通して全国の地域会での実施をお願いした。
[協議事項]
1.会長政策提言について(出江会長)
今年度の会長の提言をまとめたもので、建築基準法の改革、建築士法の改革、建築士資格制度の改革、建築基本法の制定そして建築設計業務環境の改善で構成されている。会長はこの中で、ゼネコンはこの不況の下では設計と施工の分離のチャンスであるとの独自の見解を強調している。さらに、この提言に対して意見のある会員は今年中に意見を出していただくように求めた。
2.建築家資格制度オープン化(野々瀬理事)
建築士会連合会とJIAの資格制度連携協議の報告がなされ、両会長、副会長らが12月1日に会合を持ち、制度連携の協議を再開することを確認し、日程を定めて部分相互認証の協議を進めることで合意した。
JIAの「登録建築家」のオープン化第1回認定・登録スケジュールは12月15日から2月10日までの予定で、会員以外にも開放されることが公表されている。
「登録建築家マニュアル」に関しては、財務基盤を伴わない段階での評議会の立場では第三者性は未定であり、独立性が担保されているとはいえず、マニュアルの制定・改廃に関してはJIA理事会の承認が必要であるとの意見が多く出された。また、細則7条1項(4)の独立性のイ、ロ、ハの項目にはかなりの会員がはねられる可能性が指摘され、削除を求める意見が多かった。
3.中間決算と年度末資金繰りについて(森田専務)
中間決算の状況が説明され、ベルコリーヌ2回目残金が入らない場合は、赤字が確実となることが指摘された。寄付金の取り崩しや、財政支援金のお願いなどの必要性が緊急課題となってきている。
4.五会共催シンポジウム(森田専務)
省略
〔報告事項〕
2.設計業務と請負業務について(森田専務)
内容はともかく、設計契約が請負契約とみなされるなど問題は重要だが、今回は議論されなかった。  
6.リフレッシュセミナー(森田専務)
久しぶりのリフレッシュセミナーが2010年3月7日から3日間熱海で開催される。全国からの参加予定者数は28名だが東海支部は増員を予定している。
7.財政再建施策(森田専務)
8名によるタスクフォースを結成した。第1回の会議は12月18日の予定。
8.専務等選考委員会報告(出江会長)
芦原次期会長と対談し、マニュフェストどおり行うことの確認を得た。2010年度からの専務理事に関して森田専務の続投を進言したが、他の候補者を考えているとの考えを示された。