理 事 会 レ ポ ー ト
理事 谷村 茂
 第170回理事会は、5月11日に約10分遅れで本部建築会館1階大ホールにおいて開催された。2008年度は、これまでの臨時や通常理事会を入れると実に18回も開催されることとなる。しかもほとんどの理事会は定刻を延長する形で行われたという事実は考えられなければならない。確かに議題は多いのであるが、意見が分かれて収れんせずに継続審議となることが多いようである。本日の定足数24名中、最終的な欠席者は東條、佐野両理事であったが、両名とも委任状を提出している。(開始13:10、終了18:49)
〔審議事項〕
1.「入会者・退会者承認」の件(池田局長)
24名の入会申し込み(東海1人)、36名の退会(東海1人)、31名の資格喪失処分者が賛成多数で承認された結果、会員数は4,895名となった(4月27日現在)
2.「JIA後援・協賛名義承認」の件(池田局長)

 
8件の後援依頼と1件のJIA推薦依頼が賛成多数で承認された。推薦依頼は編集・発行の企業組合建築ジャーナルからで『建築家の原点―建築は誰のために』(大谷幸夫氏など著)に対して。
3.「名誉会員選考委員会規定の改定検討要請」の件(池田局長)
総務委員会で検討し、改定案が出された。内容は支部推薦の必要推薦人10名の人数の緩和と選考委員会委員の任命手続きの明確化の改定検討が承認された。
6.@「定款改定委員会法人形態予算」の件(谷村委員長)
委員会は新しい法人制度の方向性・体制を決めるために情報収集とともに広報活動を行ってきたが、来年の総会において方向性を決定してもらうという時間的制約の中で実行するためにも、専門コンサルタントの現状分析が必要となっている。本部予算が厳しい中だが、100万円の追加予算
の提案が賛成多数で承認された。 
6.A「会費規定の改定」の件(谷村委員長)
前回理事会において「会費規定」は改定されたが、企画運営会議より語句の訂正の提案がなされ、再改定の提案となった。結果、第2条に「正会員会費」、第10条に「正会員会費のうち」という語句の追加が承認された。
5.「2008年度決算・2009年度予算」の件(森田専務)
本部・支部会計に関しては問題がなかったが、63地域会・部会のうち54地域会に関しては決算が終了すると共に、57地域会に関してはほぼ確定した。しかし、20?30地域会に関しては問題がある。5月7日に会計監査を終了したが本日は100%ではないので判を付くまでには至っていない。事務局は連休返上で仕事をしてきたが、終了できなかったので総会までに資料の差し替えを前提に審議をしていただきたいとの要請があった。なお、本年に限り本部ですべての会計を行うが、来年度からは各支部において地域会会計を集約してほしいとのことであった。年度が終わって3カ月以内に国交省に提出義務があるため6月末までに提出予定だが、スケジュール的にも問題がある。収支決算の総括表を載せている。支部と本部の金額が分かるようにしてほしいとの要望が出たが、2009年度の本部予算は引き続き非常に厳しい。また、会長方針に関してはあくまでも2008年度事業の継続を基本とすることが述べられた。
9.「本部事務局サーバー更改」の件(池田局長)
本部ファイルサーバーは使用限界の状態であり、早急なサーバー更改のお願いが事務局より出されている。前回の理事会以降、止まったり、メール通信ができなくなったりしているのでPCA会計を断念したとしてもファイルサーバーだけは至急更改したいとの要請だが、昨年から何回も出してくる見積りの出し方、メーカー1社だけという事務局の姿勢に対して複数の理事から強い不満が出されて混乱している。理事からは専務に対して予算不足の折、最低必要な更改が強く要請されている。
7.「資格制度のオープン化」の件(野々瀬委員長)
ここ数カ月間の理事会で審議してきた件であるが、総会への報告でまとまった。@2009年度中にJIA内に設けられている現行機関を整備してオープン化する、A大学インターンシップ制度、B審査・認定基準、C士会連合会とは部分的相互認証のための協議、D広報の充実と専用HPの開設、という報告で、「展望」を「軌跡」としてこれまでの経緯を載せては、という提案が出た。
8.「低額入札に対する対社会行動委員会からの提案」(山口委員長)
前回の理事会の協議事項が審議された。甚だしい低額入札を行った設計事務所に主宰者を含む会員に対して職責委員会に調査を依頼してはどうかという提案であったが、人数が多くなりすぎて現実的ではないとの意見が多く、再審議となった。
4.「環境ラボ規約」の件(寺尾副委員長)
過去何回も出されている委員会規約の改定であるが、いろいろ問題はあるものの2011年までの特例として委員任期延長と共に規約内容は承認された。
10.「総会議案書」の件(森田専務)
JIA財務問題に関して専務理事が値上げを言及していることに対して支部会費を上げたばかりで値上げを言うのはおかしいとの意見が数名の理事から出された。また、36,000円に値下げされた結果に対する責任追及の意見も出され、相変わらず会費問題は混乱している。一部の訂正の意見は出されたものの、概ね承認された。
あと幾つかの協議事項と報告事項は時間がなく取り上げられなかった。最後に八木監事から監事報告があり、低い出席率の理事に対しての意見と共に、70歳を過ぎたのですべての役からの退任を、との旨が述べられた。