合同調整会議でテーマやプログラムを議論
JOB 財務委員 本田伸太郎
今回は2月5 〜6日に開かれた、UIA /JOB合同調整会議の報告を、JOB事務局、安田雅子氏からしていただきます。
○2月6日(金)に東京で、第1回UIA/JOB 合同調整会議が開かれ、UIAのコックス会長、ゴウ収入役、各地域代表副会長などUIA幹部が参加して、第24回世界建築会議(UIA2011東京大会)について熱い議論が行われました。調整会議は、UIAとJOBが合同で大会準備の進捗状況を確認し、さまざまな問題について解決策を求める目的で、2011年の本番までに4回予定されています。(財務委員会、国際学術委員会も同時開催)
 今回はその第1回ということで、これまでの準備状況の確認に加え、メインテーマやサブテーマ、さらにプログラム内容などについてさまざまな意見が出されました。また、昨年秋からの経済危機に対応して、登録料の金額や支払い通貨等についても議論されました。会議記録はJOBのWEBサイトに掲載されます。(www.uia2011tokyo.com)
○第1回UIA/JOB 合同財務委員会について
 前記調整会議に先立ち、2月5日(木)に第1回UIA/JOB合同財務委員会(議長:立石真JOB事務総長)が開かれ、登録料の金額や支払い方について議論されました。
 登録料は一般50,000円(同伴者30,000円、学生15,000円)と決まりましたが、支払い通貨を日本円としたときの、為替変動による登録者数への影響など、国際会議ならではの問題点について意見が交わされました。UIA大会は世界中から約100カ国の建築関係者が参加します。したがって、登録料をどの通貨で支払うのか、その方法、為替変動などは重要な課題です。
 このような問題を解決するために、早期登録割引、団体割引など、いろいろな対策を立てることが求められています。登録受付は2011年1月からの予定ですが、日本向けには昨年度から登録を開始しています(早期割引登録料:一般40,000円)
○第1回国際学術委員会について
 前記調整会議の終了後、第1回国際学術委員会(議長:古谷誠章JOB学術部会長)が開かれ、大会のテーマやプログラムについて、活発な意見交換が行われました。委員は、UIAの5地域を代表する副会長など世界中から集まっています。
 大会メインテーマ(Design 2050)については、スペイン語、ロシア語などでは「デザイン」の意味が限定的で、建築よりも工業デザインなどの意味に使われることが多いので、変える必要はないが何らかの対策が必要だろう、などの意見が出され、4つの公式言語をもつUIAの苦労が見えました。
 このほかにも、サブテーマや基調講演者、学生ジャンボリー、展覧会などについて意見交換が行われ、次回までにJOBの学術部会が、より具体的な案を検討することになりました。
○会場視察について
 2月7日(土)に、大会の会場候補となっている東京国際フォーラム、国立代々木競技場第一体育館、六本木ヒルズ森アートセンター、国立オリンピック記念青少年総合センターなどを見学しました。バスでの移動でしたが、次回は公共輸送機関(JR、地下鉄等)を使って実際に自分の足で移動してみたいなど、東京の長所を踏まえた感想も聞かれました。