ウォッチング、講演会、新しいガイドブックを企画

三重地域会会長 村山 邦夫
 本年度より2年間三重地域会の会長を務めさせていただくことになりました。何分微力ではありますが、会員や賛助会員の皆様のご協力をいただきながら精一杯がんばっていきたいと考えておりますので宜しくお願い致します。
 昨年6月の建築基準法改正、この11月28日の士法改正と我々建築家の業務環境も改善されないまま益々責任と作業量だけが増大し、本来の創作活動に支障をきたしております。
 JIA出江寛新会長は建築家の業務環境を改善する方針を掲げ、「登録建築家のオープン化」という新たな運動を展開しようとしています。三重地域会としても本部の動向に会員の意見を充分に伝えながら支援していきたいと考えております。
 昨年度、三重地域会ではJIA20周年記念事業として「建築ウォッチング」に始まり、巡回建築展の総まとめとして規模を大きくした「JIA三重建築展2008」、それと同時開催した「建築文化講演会」、また「アーキテクト“みえ”」20周年記念号の会報発刊と、担当委員会の努力により充実した事業内容で20周年を締めくくることが出来ました。本年度はこれら20年の継続事業をさらに発展させ、また会としての新たな方向性も模索しながら取り組まなければならないと思っております。
 具体的には従来からある「会員発表会」「森羅万象匠塾」「建材研修会」を総括して研修委員会で企画内容の充実とプログラムの強化を図ります。会員の皆様に新鮮な三重独自のCPDプログラムを提供していきたいと現在、奥野美樹委員長を中心に年6回の予定で計画しております。早速6月の定例会より「第1回デザインディスカッション」としてスタートします。恒例の「建築文化講演会」では、大御所建築家をお招きして講演を企画しており、また「建築ウォッチング」も新たな展開をしていきたいと取り組んでおります。これらCPDプログラムをより一層充実させ、会員や会員スタッフ等の自己研鑚の場として、より多くの参加が望まれるところです。
 JIA三重が会報以外に発刊する情報誌等の企画運営を行う地域文化情報委員会を新たに今年度設けました。昨年発足したJIA有志たちの集まりである住環境フォーラムの協力を得て、県内に残っている重文級の建築、著名建築家の建築物等のガイドブック「三重の建築散歩」を式年遷宮(2013年)までに発刊予定で準備に取りかかります。HP委員会ではJIAの活動や行事をNEWSでいち早く伝えられるように改善していきます。
 皆様のご協力をお願いいたします。