少数でも存在感のある会に        岐阜地域会会長 大瀧 繁巳
 本年度より、岐阜地域会の会長を務めさせていただくことになりました。何分にも力不足の上、至らないところが多々あると思いますが、会員の皆さまのご協力をいただきながら精一杯務めさせていただく所存ですのでよろしくお願い致します。
 私が入会した1997年当時、50数名の先輩方がみえたかと思いますが、9年余りを経て現在の会員は22名、正直なところ寂しい感があります。しかし、少数地域会でも目指す思いは何ら変わっていません。支部、地域会の会員の結束力と行動力が実証された昨年のJIA建築家大会2005東海の大イベント。岐阜地域会にとって貴重な経験をさせていただいたこと、心から感謝をしています。
 さて昨年暮れに発覚した、とんでもない耐震偽装事件により、建築家の倫理、役割、責任の重さが問われ、取り巻く環境はますます厳しくなろうとしています。建築家憲章に謳われている倫理の堅持、公正中立、たゆみない研鑚、創造行為。いま一度、会員一人ひとりが自覚を持って行動し、今こそチャンスにすべきかと思います。ただし、高い倫理を堅持していても、またどんなにいい考えを持っていても市民へのアピールなしでは何にも伝わりません。そんな観点で今年度は積極的に市民にアピールし、他の会とは違うJIAを認識していただくよう、また会員にとって魅力のある地域会を目指して、以下の事業計画を進めたいと考えています。
1. 例会を充実して、会員間の交流を深めると共に見学会、講演、賛助会メンバーの商品説明会、勉強会などを行う。
2. 他地域会との連携、交流を深め研修、情報交換により研鑚に努める。
3. ホームページを充実させ、市民にJIAをPRする。
4. 建築にかかわる消費者保護を目的とした資格制度へ積極的参加と更新に向けCPD単位取得に努める。
 以上ですが、11月初めにはハートフルGで市民に密着した形で作品展、あわせて講演会を計画しています。出展は会員以外の真面目にがんばっている方々にも声をかけ、結果として会員増強に繋がればと考えています。少数地域会ではありますが存在感のある会を目指して共にがんばりたいと思います。皆さまのご協力、ご指導を重ねてお願いいたします。