理事会レポート  JIA再生に向けて                         理事 相坂 幸彦
◎ 第141回理事会報告 日時 2005年4月28日 13:30〜17:30 場所 JIA会館 1F小ホール
■審議事項
(1)暫定予算措置の件
2005年4月1日から5月27日の通常総会での予算成立までの期間の予算執行につき、定款第44条に基づき前年度予算に準じて収入支出を行っていくことを承認。
(2)新規入退会者(4月8日承認以降分)の件
入会34名(内、東海1名)、休会5名、退会30名(内、東海7名)承認。(2004年度入会者総数405名、退会者総数248名)
(3)共催・後援・協賛名義の件  以下を承認。
@共催事業:第27回Japan Home&Building Show 2005(主催:社団法人日本能率協会)
A後援事業:第28回学生設計優秀作品展 建築・都市・環境(主催:学生設計優秀作品組織委員会、レモン画翠)他8件
B協賛事業:自治体総合フェア2005(主催:社団法人日本経営協会)他3件
(4)名誉会員推挙の件
安藤忠雄氏を追加推挙することを承認。
(5)2005年度通常総会議案の件(スケジュール確認を含む)
@2004年度事業報告及び収支決算に関する件
事業報告(A4版14ページ)は理事持帰り精査の上5月10日までにメール報告とする。
一般会計収支決算は終局△10,045,024円となり、久保清一、坪井善道両監事より決算結果に対する原因追求およびその対策(一連の事件への対応と入会者数目標未到達、退会者・会費未納者増大等を含む)、次年度事業計画および事業予算組み立てへの考え方等の説明を受けた後に監査報告書を作成したい旨、手厳しい評価がなされた。
これに対し小倉会長より、結果を真摯に受け止め、執行部、事務局、総務委員会等の引き締めを図ると共に、今後は、財務担当副会長および財務担当理事による月々のチェック体制を講ずることを説明。
引き続き特別会計収支決算報告とあわせて次年度事業計画案および収支予算案の説明を先に行った。
A2005年度事業計画および収支予算案に関する件
・事業計画案―小倉会長―:第140回理事会およびその後の臨時理事会にて検討された計画案に多少の修正を加え、JIAの財政危機及びJIAを取り巻く環境の変化等の総括を行い、今期の重要事業4項目(前回提示)の説明をした。
・収支予算案―柳沢専務理事―:先の臨時理事会にて討議した繰越赤字を、緊急縮小予算組みの中で、必要な活動は維持しつつも単年度解消とする収支予算案を説明した。尚、これには多大なる困難が予測されるため、役員、会員全員の理解と絶大なる協力・支援が要請された。
以上の説明を受けて審議の後、久保、坪井両監事の了承を得、採決の結果、賛成多数にて議案@、Aは承認された。
B建築家憲章改訂の件
2004年度通常総会において倫理規定・行動規範・建築家憲章の改訂が承認されたが、職能原則に代わるものとしての建築家憲章に「自主独立の精神」が欠落しており、文書構成についても推敲の余地ありとして次年度総会までに検討を加えることとなっていた。改定案の説明後承認。
C終身正会員の件
定款第6条(1)の2)の規定に基づき、終身正会員として以下の6名を承認。
吉田 周(関東甲信越支部)、飯尾健太郎・大塚一三・
車戸徳蔵・税田公道(東海支部)、辻 隆司(九州支部)
D名誉会員の件
定款第6条(2)の規定に基づき、名誉会員として以下の8名を承認。
内田祥哉・大宇根弘司・阪田誠造・三上清一(関東甲信越支部)、倉森 治(中国支部)、三島庄一(九州支部)、Eugene C. Hopkins(AIA前会長)、Lee, Se Hoon(KIRA前会長)
E役員選任の件
定款第17条に基づき、以下の理事、監事を選任する。
〔理事〕
関東甲信越支部―国広ジョージ・竹内壽一・古谷誠章・
        山口洋一郎
近 畿 支 部−西村征一郎・橋本修英
北 陸 支 部−水野一郎
九 州 支 部−三好定和
沖 縄 支 部−国場幸房
〔監事〕
東 海 支 部−八木利喜彌
・報告事項
@公益法人問題の状況について
A懲戒規定について
(6)2005年度委員会活動及び編成の件
小倉会長よりの各委員会別活動指針および仙田財務担当副会長よりの各委員会費配分と節減会計への対応指針が提示され、この1年間の運用の中で委員会および委員の再編を検討することとして承認。
(7)2005年度全国学生卒業設計コンクール実行委員会設置の件
各支部、地域会のコンクールに参加している大学(大学院を除く)、短大、高専、職業訓練校、専門学校を対象にして、各支部より作品を推薦することとし、全国から60点程度(建築系大学の学校数にほぼ比例させて配分:東海支部は7点)を集め、公開審査形式のコンクールとする。
時期は10月、会場は横浜を予定、予算立ては協賛金および作品集頒布収入にて賄う。
そのための実行委員会(委員長・上西 明)を立ち上げることを承認。
(8)「日本建築大賞2005」及び「日本建築家協会優秀建築選2005」募集要項の件
第137回理事会にて承認された主題の作品募集要項案を承認。尚、日本建築大賞・日本建築家協会優秀建築選・JIA新人賞・JIA25年賞・環境建築賞の全ての受賞作品を「日本建築家協会建築年鑑」に収録し、これを顕彰する。
(9)個人情報保護規定策定の件
個人情報の保護に関する法律の施行に対応するためJIAの規定案を承認。
(10)財政支援基金の件
会費収入の減少によるJIAの財政不安定さを補うために、不安定状況の改善(4年間を目途)が見られるまで賛同の得られる会員より預かり金として協力金(2,000万円目標)を集めたいとする案が提示されたが、審議時間不足のため次回再検討とする。
■協議事項
(1)品確法についての4団体共同提言について
品確法基本方針策定の中で、発注体系の革新整備へ向けて検討課題等を「8つの要望項目」として4団体にて国交省宛に提出することを了承。
(2)懲戒規定の見直しについて
東海支部より「退会届受理」に関する定款第11条の改正提案の件につき、協議時間不足のため次回検討とする。
■報告事項
(1)2011年UIA大会誘致について
立候補都市は、東京、リオデジャネイロ、ダーバンの3都市に確定した。2月23日UIA理事会が東京で開催された際の感触は非常にベターであった。次のターゲットはイスタンブール大会でのロビー外交に掛かっている。大勢の会員のUIAイスタンブール大会への参加を望む。
(2)活動報告
・入札問題特別委員会
新台東病院基本設計一般競争入札(実施設計制限付一般競争入札)参加全社に対し、設計入札に関する考え方について質問状を送付した。
・資格制度2会協議会の中間報告
JIA、建築士会双方の資格制度のすり合わせにつき検討を進めている。
(3)2005年度理事会開催日程の確認
理事会は5/27、支部長会議及び理事会は7/28、10/18、12/15、2/21、4/27とする。