本部・支部次年度事業計画をどうする? 理事 相 坂 幸 彦 |
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◎ 第140回理事会報告 日時 2005年2月23日 13:30〜17:30 場所 JIA会館 3Fセミナールーム | ||
■ 審議事項 | ||
(1)2005年度事業計画(会長方針)の件 | ||
2004年度は、会員増強運動に力を入れたにも関わらず会員数が伸びず、次年度も引続き、若手会員を中心に新規入会の働きかけを進めていくことがとくに必要である。また、大幅な会費収入減に伴う厳しい予算の中ではあるが、次年度の主な事業として @次世代に向けたJIA活動の強化 A入札によらない設計者選定運動の推進 B建築家資格制度の確立に向けた活動 C美しい国づくり運動への参加 D2011年UIA東京大会誘致実現に向けての活動 の5項目を中心に活動していきたい(この案に基づき、各支部にて2005年度の事業計画を作成していただきたい旨要請された)。 |
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(2)2004年度決算見通し及び予算流用の件 | ||
収支決算見込資料に基づき説明がなされた。要旨として、「予想外に少ない入会者数・昨年以上の退会者数および会費未納者数により、会費収入が3,200万円減収する」「事業収入の2倍以上の事業支出などにて、単年度2,200万円の赤字となる」「広報積立預金500万円の取り崩しおよび前期繰越金300万円を投入して、約1,400万円の赤字を次期に繰り越すこととなる」。 | ||
(3)2005年度予算案の件 | ||
2005年度は、年会費36,000円体制スタート年にあたり、大幅な会費収入ダウンが予測される。 2004年度末会員数4,300名、2005年度の退会者・会費未納者数を200名と予想して、会員数4,100名をべ一スとし、新入会員数500名を加えて1億5,660万円の会費収入での予算組みをしたい。 支部運営費に関しては、会費収入見込みのうち、6,010万円に入会金収入の50%に当る300万円を加えた6,310万円の予算組みとしたい。 この超緊縮予算建てに対する収支対応策案の提示があった後、質疑・討議に入り、この議事に深く関連する協議事項(2)および関連意見書も併せ協議することとなった。 |
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●協議事項(2)地域会費等の徴収に関する「会費規定」見直しの件 「会費規定第5条:賛助会員の入会金及び会費は以下による」の条項に、「(2)支部・地域会における賛助会員については、夫々の地域特性を考慮に入れて支部と地域会の協議により、必要な規定を設け徴収することができるものとする」を挿入する。 尚、この会費規定見直しの前提として、各支部・地域会において正会員から別途徴収する「地域会費」などは、賛助会費に該当するものとして位置づけることとする。 |
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●会長宛意見書要旨 @会費・財政問題に関する情報開示と会員会議開催のお願い−直面している財政危機実情と対応しようとしている方策を可能な限り分かりやすく一般会員に公表し、会員集会を開催して欲しい。 A「現行会員の会費改訂(36,000円とすること)・2005年度からの適用」の当面執行停止を求む。 |
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以上の説明の後、再度討議に入り、会員増強・退会者削減・未納会費回収対策、二重会費構造による支部・地域会のあり方、本部職員人事改革のあり方、職員退職金規定、建設業からの協賛金支援、本部協賛会員増強、予算案作成担当部門のあり方、上記協議事項(2)および意見書についてなどの発言を受け、結論として、 @2004年度決算見通しおよび2005年度収支予算案については、早期(3月初旬)に総務委員会を開催し、事務局提案の検証と見直しを行うこと A会員集会については、支部ごとに必要性を判断して周知徹底をはかること B会費改訂の延期は困難と考えられるが、次回種々の情勢を判断して方向性を明確化すること C地域会費の微収に関する位置づけや課題については、もう一度、問題点を整埋して審議すること の以上4点のことを踏まえ、改めて再審議をする必要性があることから、3月中に臨時理事会を開催することとした。 |
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(4)懲戒審査委員会答申の件 | ||
当委員会に審査付託された、「新台東病院基本設計業務の一般競争入札」に関わる(株)松田平田設計の低入札価格による業務受託についての審査結果が答申された。4回に渡って開催された委員会での協議の結果、今回の入札受注額8,366円は、台東区が事前開示した予定額3,600万円に比して、また、社会通念や商習慣から見ても明らかに非常識な金額であり、本会の倫理規定並びに行動規範に抵触するものとして、 @(株)松田平田設計の代表取締役である中園正樹会員に懲戒の要ありと判断したこと A懲戒の種類としては懲戒規定第2条4項の「除名」に相当する との結論に至った旨が説明された。また、本件の審議過程で提示された付帯意見についても主要点の補足説明が行われた。 以上の説明を受け、質疑応答・採決の結果、「懲戒の要あり」とする件については全員一致にて異議なし。「除名」とする件については過半数の賛成にて除名処分が決せられ、総会議案とすることが確認された。 |
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(5)2005年度名誉会員推挙の件 | ||
名誉会員選考委員会より支部推薦3名(三上清一、倉森治、三島庄一各会員)、会長推薦4名(国内:阪田誠造、内田祥哉、大宇根弘司各会員、海外:ホプキンスAIA前会長)の計7名が推挙された。全員一致で承認され、総会議案とすることを確認。 | ||
(6)台東区長宛要望書の件 | ||
新台東病院の実施設計の初期段階で、基本設計を担当した鰹シ田平田設計の担当者が実施設計チームに参加し、基本設計の意図が正確に伝達されるよう配慮いただきたいなどの要望書を提出したい旨説明あり。討議の結果、会長が要望書案を見直しの上、継続審議とした。 | ||
(7)委員会構成の件 | ||
表彰事業委員会の中村勉委員と実務訓練担当の小澤勝美委員の退任報告。および、先の新潟県中越地震を受けて、今後の災害対応として継続的に取り組む(仮称)災害対策委員会(中田準一委員長)を常設委員会として設置することを要望。全員一致にて承認される。 | ||
(8)2005年度全国学生卒業設計コンクール実行委員会設置の件 | ||
時間の都合上割愛。 | ||
(9)新規入会者、退会者承認の件 | ||
前回理事会以降の入会93名(内、東海10名)、退会11名(内、東海2名)の各希望者を承認。 | ||
(10)後援・協賛名義等承認の件 以下を承認。 | ||
1)後援事業:マンション管理のための技術講習会(主催:財・マンション管理センター)他3件 2)協賛事業:壁式鉄筋コンクリート造設計施工指針(主催:財・日本建築センター)他4件 |
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■ 協議事項 | ||
(1)JlA建築選集・建築大賞及びJlA3賞の件 | ||
名称は、日本建築家協会「優秀建築選集」および「日本建築大賞」。選考方法は、建築選集掲載作品200作品(予定数)の中から5,6作品の現地審査を経た上で日本建築大賞1点、日本建築賞数点を選ぶ。 予算対応は、選集掲載者より掲載料50,000円/1作品、大賞応募者より応募料5,000円/1作品を徴収してまかなう。但し、大賞の現地審査に伴う費用は、他のJIA3賞と同様に本部予算より拠出。審査委員の構成は3〜5名をJIA会員外より選ぶ…など、タスクフォースよりの提案説明あり。時問の都合上、第141回理事会にて再審議。 |
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(2)会員規則・会費規定改正の件 | ||
審議事項(3)に包含。 | ||
(3)建築家憲章改定案の件 | ||
時間の都合上ポイント説明とし事務局宛に意見提出とする。 | ||
(4)実務委員会よりの検討事項(建築家資格制度/今後の検討事項) | ||
時間の都合上割愛。 | ||
■報告事項 以下7項目、時間の都合上資料配布 | ||
(1)JlA活動報告 | ||
(2)公共工事品格新法の状況 | ||
(3)APECアーキテクトスケジュール報告 | ||
(4)UlA誘致活動報告 | ||
(5)JACSSについて | ||
(6)2005年度役員改選について | ||
本部役員侯補者再選挙の応募締め切り日(1月31日)までに <関東甲信越支部理事−定数1−>古谷誠章 <監事−定数1−>八木利喜彌 の2名がそれぞれ届け出され、いずれも立候補者数が定員と同数であったため、役員選挙基準第11条2項により選出となった。 |