元気で夢のある まちづくり・住まいづくり
愛知地域会会長 尾関 利勝
 新年あけましておめでとうございます。旧年中は多くの皆さまより、(社)日本建築家協会東海支部愛知地域会(JIA愛知)の活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げるとともに、紙上を借りて新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年、JIAは登録建築家制度の開始、次年度からの会員種別・会費統一の決定など、諸先輩やこれまでの役員の皆さまが努力を傾注してこられたJIA長年の懸案をようやく具体化し、多くの新しい会員を仲間としてお迎えして、新たなJIAの飛躍に向けて、その第一歩をスタートさせました。JIA愛知地域会も昨年は新体制に代わり、CPDをはじめ前期からの課題を引き継ぎ、各委員会、研究会活動など会員、賛助会員はじめ多くの皆さまの参加とご協力のもと、新役員一丸となった取り組みで、建築家の職能確立を目指す団体として、何とかその形を整えることができました。心よりお礼を申し上げます。
 まだまだ不十分な点があると自覚していますが、会員の自発的な活動があってこそ支えられるJIAとして、引き続き積極的な参加と適切なご批判を頂戴しながら、充実した活動に育て、建築家の職能が今以上に社会から認知されるよう努力したいと思います。
 本年は3月から9月まで半年間、21世紀初の本格的国際博覧会「愛・地球博」が愛知で開催され、7月にはイスタンブールでUIA大会、9月には岐阜・愛知でJIA大会2005が開催されます。この機会を捉えて全国のJIA会員が一堂に会して交流と議論を深めるとともに、広く社会や地域から建築家の職能が認知されるまたとない機会でもあります。JIA東海支部の中核的な地域会である愛知は、岐阜、静岡、三重の各地域会と連携し、この成功に向けて取り組んで参ります。会員および賛助会員はもとより、建築家の仲間、建築家を志す学生さん、市民、関係機関の皆さまに積極的な参加とご協力を訴えます。
 バブル崩壊後、長期低迷する経済環境の中、名古屋地域は全国に比べて元気だと各方面から指摘されるものの、まちづくり・住まいづくりには多くの課題を抱え、建築家の仕事を巡っては依然として厳しい状況が続いています。これに萎縮せず、JIAだからこそ元気で夢のある活動を広げていこうではありませんか。今年もよろしくお願いいたします。