建築の楽しさを伝え 対外的活動を活発に展開
三重地域会会長 森本 昭博
 地域会長の基本理念もなく事業計画のみで進めてまいりましたが、JIA三重会員の皆さまの活発な活動のおかげで、今年度事業は2月の建築文化講演会を残すのみとなってきています。
 2004年は、2003年度からの継続事業ではありましたが、9月に『建築家カタログU』(会員32名の内、24名参加)の発刊、10月には三重県総合文化センターで建築展(37名の内、23名参加)を開催しました。会員の積極的な活動のおかげもあり、建築展では多くの一般市民が来場されました。少しでも、建築や建築家の仕事についてご理解いただけたのではないかと思います。また、「建築展をするから」と会員が周囲に声をかけると、5名の方が三重地域会に入会されました。三重地域会として有意義な年ではなかったかと思っています。
 本年度から会費が一律36,000円と減額されるに伴い、会費収入が大幅に減収することから、支部から交付される地域会運営費の削減が予想されます。本部・支部・地域会の按分がどのようになるかはまだわかりませんが、「JIA活動は地域会から発信」することが大切だと考えております。これまでのように積極的な活動を展開するには、地域会費とは別に会費が必要になるかもしれませんが、その際は、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
 建築や建築家を一般社会に理解していただくには、建築展のような対外的な活動を地道に続けていく必要があると思われます。三重県は南北に細長く、それぞれに地域の特性をもっています。自分の住む場所を知り、その場所を読みながら、それぞれの地域で、物づくりに取り組む仲間を募りたいと思っています。JIA活動を盛り上げていくためにも、一般社会に建築が理解されるためにも、更なる会員増強に取り組みたいと考えています。そのために、本年度は、2004年に開催した建築展のサブテーマに掲げた、子どもたちに“建築家”という職業の楽しさを伝え、建築家を志すきっかけとなるような試みをしたいと思っています。皆さまのご意見、ご協力のほどお願い致します。 また、積年議論されてきた登録建築家が昨年ようやくスタートしましたが、東海支部4地域会のなかで三重地域会の登録率がもっとも低いようです。会員の皆さまに周知徹底して登録申請をお願いしたいと考えています。  今年もJIA三重の活動にご協力いただきますよう宜しくお願いします。