異業種・他団体と連携しながら 地域会を活性化       岐阜地域会会長 加藤 幸治
 本年度より岐阜地域会の会長を務めさせていただくことになりました。何分微力ではございますがよろしくお願いいたします。私事ですが日本建築学会東海支部岐阜支所の支所長の任期が終わり、昨年は東海大会が開催され大会委員として最後の大役が無事終わり「ほっと」していたとき、車戸慎夫前会長より会長の推薦のお話を受け、本当に私でよいのかと驚きました。
 私たち実務者は、建築家の社会的認知が向上するように、環境の変化に対応しながら、知識・意識・能力をステップアップしなければなりません。職能資格のグローバル化に伴い各建築職能団体では、継続能力開発制度(CPD)が始まり、制度化されています。教育界でも建築家教育の面において、UNESCO/UIAの国際推奨基準に対応することを視野に入れ、JABEE(日本技術者教育認定機構)が進められています。これは国際的な相互認定の動きを踏まえる必要があったためです。
 昨年度よりJIAでもUIA基準による建築家認定制度が開始され、建築家認定者はCPD単位取得の上、3年更新が義務付けられました。建築士会においても本年度よりCPD単位取得による専攻建築士制度が、5年更新で一部の地域で誕生しました。
 地域会の在り方を考えるとその地域特有な事情がありますが、支部・本部・そして現在の社会全体の変化にならうと、今後地域会を進展させるには、教育界・産業界・社会と外部との連携と相互の協力が必要であると思います。また、当地域会は会員が少ないことから、他の建築団体と性質は異なりますが、各団体と相互に協力し、扶助し合うことも必要と考えています。
また、建築をもっと身近なものとして広く知っていただくために、小・中学生を対象に、JIA会員が自己の経験談をふまえながら建築の楽しさについて話をする機会を持ちたいと考えています。この試みは、子どもが成人したときに少しでも建築家を理解する一助になればと思っています。
 最後になりますが、2005年に愛知万博が開催されますが、その期間中の9月1日〜3日、東海支部ではJIA全国大会を開催し、その会場が岐阜になりました。急な話でもあり、また他地域会に比べ会員が少数ではありますが、全国のJIA会員に岐阜を知っていただけること、また岐阜の一般市民にJIAを知っていただくよい機会として、岐阜地域会として頑張って参ります。今後ともご指導、ご協力重ねてお願い申し上げます。