地域の人にJIAの活動を強く広くPRを
三重地域会会長
        中 村   久
 
 新年あけましておめでとうございます。
 昨年を振り返ってみると、三重地域会が主幹でお世話させていただいたJIA東海大会が一番印象に残る事業となりました。三重らしさを打ち出そうと会員同士が知恵を出し合い、記憶に残る大会にしようと一同頑張りました。私たちが忘れかけている自然や生活が残る宮川村での大会は、建築、建築家の原点を問い直すよい機会になったのではないでしょうか。しかし、その宮川村も2004年以降市町村合併となるようです。あの豊かな森と清流が流れる美しい自然がそのまま存続することを祈りたいものです。
 大会を開催することは、JIAの方針が統一されるほか、今後のエネルギー効果へとつながるため大きな意義があります。次回の大会が楽しみです。
 また、11月には「東紀州の自然探訪」第二段として、かつて三重地域会で訪れたFSC(森林管理協議会)認定のある速水林業の森を速水亨さんの案内で再び見学にいきました。国際機関であるFSCの認証を取得するには、地球全体に置いても大きな意味を示します。「FSCの活動は、地球を守ることにつながります。建築家はFSCの木をつかってください」と速水氏が熱く話されたことを、私は忘れることができません。
 そして昨年JIA三重では会員増強に努力した結果、高井宏之氏、中西修一氏、中森博文氏、不殿陽氏以上4名の新入会員を迎えることができました。
 2004年はJIAの活動内容を地域の人たちに幅広く知っていただこうと、彼らとともに『JIA三重 建築家カタログ vol.2』の発刊を企画し、できれば建築展を同時開催したいと今から取り組みはじめています。今こそ、さまざまな活動を通じて、社会にJIA三重会員の存在を示すことができれば良いと考えています。
 本年も昨年同様、対社会活動として良い住まいづくりのための情報提供、会員が一致団結して取り組む事業、他団体と共催事業を積極的に展開してまいります。
 新たな年を迎え、会員の皆さまのご多幸とご活躍をお祈りするとともに、ご支援いただきますようお願い申し上げます。