保存情報第3回 | ||
データ発掘(お気に入りの歴史的環境調査) | 瀬戸永泉教会 | 三輪邦夫/RE建築設計事務所 |
大正初期の永泉教会 |
■発掘者コメント 瀬戸市の中心部を流れる瀬戸川沿いに、 名鉄尾張瀬戸駅から約1km東に行ったところに教会はある。 まわりの家並みに溶け込むように建っている。 木造平屋建ての洋小屋造り、 日本瓦葺き、 外壁は下見板張り、 半円形の欄間付上げ下げ窓。 内部床は板張り、 壁は漆喰塗り、 化粧野地板張りの天井と、 シンプルな建物である。 |
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所在地:瀬戸市杉塚町5番地 建設年:1900年 (明治33) |
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登録有形文化財 | 料理旅館 十州楼 | 谷村 茂/アール・アンド・エス設計工房 |
■紹介者コメント 住宅街の中にある十州楼は、 名古屋市北区大曽根の西にあり本館のほか離れ、 長生殿 (結婚式場) などを併設した料理旅館である。 前身は 「澤屋」 という、 19世紀前半の小料理屋にさかのぼるが、 どんどん栄え、 伊藤博文もここに親しんだらしい。 「当時は周りに大きな建物がなく、 名古屋城はもとより遠く恵那山や御岳山を含む10の国が望めたところから十州楼という屋号がつけられた。 現在の十州楼は、 その分家として昭和10年から12年にかけて現在地に建てられたものである」 と当旅館の解説に載っているように、 なかなか贅を凝らした料理旅館である。
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所在地:名古屋市北区東長田町4-41 建設年:本館 1936年 (昭和11) 離れ・長生殿 1937年 (昭和12) 登録景観:数寄屋風で建物と庭のバランスを考慮した配置となっている。 登録番号:第15回 490番 |