役員会報告(12月役員会)                    文責:服部滋

 日時:2005年12月22日(木)18:00〜20:00 場 所:昭和ビル5階JIA会議室 出席:22名 欠席:11名

1.報告事項
(1)本部報告
@理事会報告
・登録建築家制度の試行期間を1〜2年延長することで承認された。
第三セクターへの移行も先延ばしになった。現在、資格登録者数が2,200名(会員数の約5割)なので、これが3,000名程度(会員数の約7割)になるまで試行を延長する。
評議会の委員の構成については、第三者性の高い組織へ見直しを行う方向で2月末までに検討する。JIA会員以外の兼業建築家へ門戸を開くべきかという議案については、否決された。建築士会・連合会との間の資格の相互承認については、当面行わないことで決定した。
・退会届とその承認
今回は定款の改正までは行わず、会員規則の見直しと懲戒規定の改定で対応することに決定した。また、「退会勧告という項目を追加する。」「職責委員会に召集された後に提出された退会届は受理しない。」以上の2つの内容を含んだ改定案の説明があり、審議については次回の理事会へ持ち越しとなった。
・賛助会からの退会者が1社あった(姉歯問題との関係で「日本ERI」が退会した。)
・来年度以降のJIA支部・全国大会のスケジュール
2006年の全国大会は奈良で、2007年は支部大会の予定を変更しJIA設立20周年記念全国大会を関東・甲信越で、2008年は支部大会、2009年は近畿で全国大会、2010年は支部大会、2011年は東京でUIA大会という予定です。
・来年度の通常総会の日程が5月31日に決定
・理事会でも構造計算偽造問題が取上げられて、三役で検討し早急に行動を起こすという結論になり、街頭でチラシを配って相談窓口を設置する、マスコミにPRする、公開シンポジウムを開催するなどの意見が出された。
・九州支部の会員1名(鰹建築まちづくり研究所の牧氏)が退会届を提出。
原因は、姉歯問題で取り上げられた木村建設の施工物件(ホテル)の確認申請において、名義貸しを行ったという内容で、職責委員会で調査中。
・本部役員の選挙報告では、中国支部の支部長の選挙をおこなった結果、村重保則氏が当選した。
(2)支部報告
@支部役員会報告
・協議事項「姉歯問題・全員集会と法改正の問題について」→『何故このような事件が起きたのか』、『JIAとして早めにコメントを出すべきだ』という2つの意見に集約された。
役員会では、支部及び地域会ごとの全員集会を、岐阜・三重はそれぞれの地域会で、愛知は東海支部と合同で1月末までに、開催することになった。愛知の場合は、8団体の連絡会でも、事務所協会・建築士会以外にも今回の問題に関わりのある団体JSCAなどと合同で一緒に何かやろうという話が出ている。
B資格制度3委員会報告
・建築家資格者制度実務委員会報告
CPDの単位数および単位の緩和措置として、登録建築家は3年で108単位の取得が義務付けられているが、次の更新までの期間中に傷病、産休などのやむ終えない理由がある場合1年分(36単位)を上限として、必要単位数を緩和する。1級建築士取得後登録更新時点で30年を越えかつ65才以上の登録建築家については、建築基準法と基準法の改正の研修の受講を義務付けて単位の取得を免除できる。という案が出されている。
・倫理規定についても、UIAの基準が変わったのに合せて見直しがなされている。
・次期(第6回)の登録申請の締切りを2006年2月末の予定(1月号のアーキテクトに掲載する)。支部の認定評議会は、3月4日(土)または3月11日(土)に行う。
C書籍のバーコード取得
・支部として書籍のバーコードを10冊分取得した。登録料は15,750円、分担金として3年間で2,100円支出した。
Dその他
・姉歯問題については、2006年1月末までに全員集会を開催し、2月号のアーキテクトに本田支部長のレポートを掲載し、3月号に各地域会及び一般会員の意見を集約した特集を組む予定です。
・一柳葬具総本店のアーキテクトの広告掲載契約変更について、年間5回1/2頁を1回75,000円に値下げし契約。
E支部及び愛知姉歯問題特別相談窓口について
・本部からの要請により、姉歯問題に対する特別相談窓口を設置、見寺氏に委員長を依頼した。
・支部長からは、相談者に対して、いきなりJSCAに振るような、たらい回し的対応は避けたいという要望があった。JIA東海支部として相談窓口を作り、地域会単位(愛知、岐阜、三重、静岡)で相談を受付けることになった。資料のように、受付ける相談のガイドライン(案)を作成したので、各地域の担当に送り内容の検討を行っている。
・12月6日に1件目の相談があり、急きょ神谷相談委員長と2人で対応した。構造計算書と構造図の内容を20分程度の時間で一通り照合し、100%安全とは言えないが、問題ないでしょうと返答した。
・8団体連絡会での話では、事務所協会は既に数百件(1日に100件以上の時もあった)の相談を受けたとのこと。事務所協会と違いJIAの場合は、マスコミで相談を受付けているという報道がされていないので、状況的に、あまり多くの相談は来ない。
・来月のアーキテクトに、構造の相談を受けてくれる会員募集の案内を入れさせて欲しい。
(3)委員会、地区会、研究会報告、その他
@愛知県建築確認の取り扱いについて 協議扱い
A「2005年度 新人・移動会員ガイダンス」について
・2006年1月27日に2005年度に入会した新人会員20名と転入3名を対象として行う。
・式次第には記載がないが、賛助会員やホームページについてのガイダンスも行って欲しい。
(4)その他の報告
@事業計画 青年委員会 「小学生建築教室(2006年2月13日)」
・事業計画書にあるように、尾張旭市立白鳳小学校の6年生を対象に建築構造の基礎的な考えを学んでもらうためのワークショップを行う。JIAからは指導員を17名派遣する予定。CPDは1.5単位で申請した。
A平成18〜19年度建築士事務所装備調査員の推薦について
・建築士事務所の装備証明調査員の推薦について、現在調査員の3名(國分氏、光崎氏、吉野氏)に業務継続意思の確認をした結果、了解を得たので、3名を推薦した。
B総会スケジュールについて
2006年3月24日までに、各委員長から2005年度の事業報告及び2006年度の事業計画を提出してもらう。
2月中に現時点で報告のあるものについてまとめたものを各委員長あてにメールするので、内容をチェックした後、送り返していただきたい。   
3月中にまとめて4月12日までに事業報告案および事業計画案の作成、4月14日までに決算書案作成、4月19日に会計担当監事へ報告、4月21日に会計監査の予定。4月の役員会を経て最終的に5月の総会の前の役員会で了解を得て、5月12日の総会を迎えるというスケジュールで進めたい。
C会員増強について
・1月のアーキテクトに賛助会員勧誘の案内を入れますご協力をお願いします。
3.審議事項
@事業報告 総務委員会「名園に学ぶ 住まいの庭造り」(12/9)  −異議なく承認
・参加47名(会員21名、一般11名、学生15名)CPD2単位
A事業計画 総務委員会「第3回 野村勘冶 津島の庭見学会」(2/11)
・CPD3単位予定
B事業報告 研修委員会(共催 住宅研究会)「バス一泊建築見学旅行」(11/26〜27)−異議なく承認
・参加者45名(会員25名、同伴(一般)20名)CPD8単位
C事業計画 研修委員会「海外研修旅行 リビア浪漫」(3/21〜31) −異議なく承認
・CPD16単位予定
D「JASO東海マンションセミナー」後援依頼(2/28) → 異議無く承認。
・後援名義貸し及び案内チラシを次号のアーキテクトに入れる
4.協議事項
@愛知県建築確認の取り扱いについて
・12月8日の8団体連絡会で愛知県建築指導課から、構造設計者の名前を明記した書類を確認申請書に添付するようにしたい。また、従来、構造計算書の添付が義務付けられていなかった範囲の建築物も構造計算書を添付するようにしたいので関連各団体から意見が欲しいとの説明があった。
(意見)構造計算書の添付義務が無かった理由と、今回、添付義務付けされる理由を説明してもらう必要がある。また、この変更により、審査期間が延びるなどの影響がないのか、建築設備の取り扱いはどうなのかという疑問も生まれてくる。
(意見)添付書類の内容は、構造計算を外部委託する場合を想定しているので、事務所内に構造計算の所員がいる場合は、どうなるのか。また、書類の提出によってどんな意味があるのか不明である。
(意見)支部の役員会で議論もあったが、規制を強化する方向に向かうことよりも、建築家の信頼性を前提にした規制緩和の方向に向かうのが正しい道だと思う。
(意見)管理建築士の制度がある以上、責任取るのは管理建築士なのだからこのような書類の添付はまるで意味がない。
(意見)書類の記載内容を見ると、(構造建築士の登録など)JSCAの意見が色濃く出ているように思える。また、(マスコミの報道等でも、)姉歯元建築士の責任を追及するばかりで、元請けの設計事務所の責任を追求していないのは問題である。JIAでは設計事務所の責任を明確にしていくべきだと思う。
・基本的には、総務委員会で出された意見(4項目)を中心に見寺氏にまとめてもらい、県へ提出する。
(意見)JIAとして建築家が、外部の構造設計者や設備設計者へ業務を委託する場合の契約書を用意するべきではないか。
(意見)愛知県からの申し入れに関しては、構造設計者の名前を載せることで、偽造が発見しやすくなるのであれば、書類の添付を受け入れたほうがよいと思う。そういう姿勢がJIAの目指す職能の確立にも繋がると思う。
(意見)マスコミ等では、建築士法や資格制度の見直しが必要という報道がされているが、いくら罰則や規制を厳しくしても、違法なことをする人間が出ることを無くすことは不可能で、抜け道はいくらでもある。行政の審査課は、あらゆる構造計算プログラムを購入して、データをチェックする体制をとりつつあるので、今後は、今回のような単純なデータの差換えはできなくなるだろう。
(意見)JIAとしては、行政や民間確認機関の弱点を指摘するのではなく、犯罪行為が起きないようにするにはどうすればよいかを考えていかなければならない。
(意見)新聞でUIAに加盟している世界の建築家の数についての誤った報道が載っていたが、このような間違った記事に対しては、職能団体として正式に抗議をするべきだと思う。また、今回の姉歯事件は、完全に犯罪行為なので、この事件をきっかけに、愛知県のように、規制を強化しようとするのは、規制緩和という世の中の流れに逆行することになる。現行制度でも十分に安全な建物をつくれるので、重要なことは、信頼できる建築家に依頼することだということを主張するべきだと思う。
(意見)現在の国の建築士法改正の動きは、建築士会の目指している専攻建築士制度に近い形に向かっており、また、設備事務所や構造事務所の団体が、目指している自立した職能の確立への動きにも合ってきている。そうなると、JIAの目指している登録建築家制度の確立は困難になってしまう。大切なのは、規制強化の動きではなく、消費者の不安を取り除き、建築家の信用をどのように確立していくかが大切。
5.その他
@省エネ住宅普及推進シンポジウム「21世紀の常識・未来にやさしい家」(1/20)
・案内チラシを次号アーキテクトに入れる
A(JIAが法人として加盟している)愛知県設計用入力地震動研究協議会からの案内(1/13)
・愛知県西庁舎の耐震改修工事(免震化)現場見学会に参加希望者は、申し込み期限が迫っている為、この場で申し出て欲しい。→ 希望者なしの為、欠席で回答する。
B新年互例会申込状況
・現在287名(来賓:78名、会員・団体:210名)で今年の申込とほぼ同程度。
C25年賞の申込状況
・25年賞の申込が、現時点で誰もいないので、1月20日の締切りまでに是非、推薦をお願いしたい。